南向きの家のメリットとデメリットとは?各方角の特徴と比較!

2022.10.27

南向きの家のメリットとデメリットとは?各方角の特徴と比較!南向きの家のメリットとデメリットとは?各方角の特徴と比較!

家を買うなら南向きの家がいい!と思っていませんか?

南向きの家にもメリット・デメリットがあるので、人によってはぴったりの家でも、別の人にとってはデメリットのほうが多い家になってしまいます。

今回は各方角ごとにメリット・デメリットを解説し、どのような人に向いている家なのかもご紹介します。

TSUNAGUの物件購入についての個別相談

南向きの家のメリット

物件探しの時になんとなく「家は南向きがいい」と思っている人も多いはず。

南向きのメリットを具体的にご紹介します。

  • 日当たりがよく、照明をつけなくても明るい
  • 冬場は暖房費を節約できる
  • 洗濯物が乾きやすい

詳しくみてみましょう!

日当たりがよく、照明をつけなくても明るい

南向きの家は一年を通して日がよく当たります

北半球に位置する日本は、季節によって日が入る角度が変わるものの、太陽は南を通るもの。

そのため、南向きの家は昼間に照明をつけなくても明るく、日中の電気代を抑えられることが可能です。

参考までに方角別の可照時間についても見てみましょう。

夏至春分・秋分冬至
南面7時間0分12時間0分9時間34分
北面7時間24分0分0分
東面・西面7時間12分6時間4時間47分

【参考】『株式会社技術検定研修協会』

日当たりの違いをより詳しく紹介したコラムもぜひご覧ください。

関連コラム:

『マンションの向きは日当たりで決めるべき?南向きがおすすめ?ほかの方角の特徴も知ろう』

冬場は暖房費を節約できる

日がよく当たるということは、太陽の熱でお部屋が暖かくなり、冬の暖房費を節約することに繋がります。

先ほどの表をみて分かる通り、北向きは日が極端に当たりにくいので、同じ家の中でも比較的温度が低くなりやすいです。

逆に南向きの場合、太陽の日が部屋の奥まで入りやすくなるので、可照時間が長くなります。

冬場は暖房をつけることで空気がさらに乾燥して嫌な方暖房費を少しでも抑えたい方にはぴったりでしょう。

洗濯物が乾きやすい

南側に洗濯を干せる場所があれば、洗濯物もよく乾きます。布団を干す、シーツを干すという時には重宝するでしょう。

特に冬場は気温が下がるので洗濯ものが乾きにくくなりやすいですが、南向きであれば晴れた冬の日に「夕方になっても乾いていない」ということが少なく、安心です。

南向きの家のデメリット

では、南向きの家のデメリットについても見てみましょう。

デメリットを4つご紹介します。

  • フローリングや畳がダメージを受けやすい
  • 外からの音や視線が気になりやすい
  • 夏場は暑くなりすぎる
  • 不動産価格が高めになる傾向

フローリングや畳がダメージを受けやすい

日光が当たると日焼けをして傷んでしまうフローリングや畳。

日が入りやすい南向きの家は、フローリングや畳の劣化が早いです。

フローリングが劣化すると色あせするだけでなく、表面が剥がれ・毛羽立ちが起こり、手触りが悪くなってしまいます。

しかも、フローリングや畳だけでなく、本や家具も日光に長く当たると劣化しやすいです。

対策としては、窓にUVカットのフィルムを張る、カーテンをUVカットのものにする、定期的にワックスをかける、カーペットを敷くなどが挙げられます。

どの方法を取るにしても手間とお金がかかるので、注意しましょう。

外からの音や視線が気になりやすい

高層のマンションの南向きの家の場合はそれほど気にならないかもしれませんが、南向き低階層のマンションや戸建ての場合、外からの音や視線が気になる場合があります

南向きの家の売りは「日当たりがいい」こと。

そのため、窓を開けると人や車が行き来する道路がすぐそばということが多いです。

車やバイクの騒音・人の話し声が家の中まで聞こえてきて寛げない…ということもあるかもしれません。

夏場は暑くなりすぎる

冬は暖房費を抑えられますが、逆に夏場は冷房費が上がりがち

また、日が当たって暑いからとカーテンをしめて過ごす時間が増える可能性もでてきます。

UVだけでなく、温度をある程度シャットアウトするカーテンもありますのでそちらの活用がオススメです。

不動産価格が高めになる傾向

南向きの家は同じ間取り・同じ階層の家でも、南向きの家の価格は高い傾向にあります。

ただし、一概に南向きの家が高いとは限りません。

例えば、角部屋で2方向から光を取り入れられる家はより高くなりがち。

また、南向きの家でも南側に大きなビルがあるなど、周辺の建物の関係で日中光が入りにくい階層の家は価格が低めの場合もあります。

住宅購入&売却の相談なら「TSUNAGU」

TSUNAGUの物件購入についての個別相談

中古マンションのリノベーションブランド「TSUNAGU」では、物件の調達から設計、そして施工までをトータルでサポートします。

住宅購入や売却、資金計画、リノベーションについてお気軽にご相談ください。
▶︎【無料】個別相談の申込はこちら

南向きの家を選ぶ際の注意点

メリット・デメリットの両方を確認してそれでも「やっぱり南向きの家がいい!」となった場合、何に注意して選べばいいのでしょうか。

ポイントは以下の3つです。

  • 間口の広さに注意
  • 周辺環境に注意
  • なんとなく「南向きが良さそう」で選ばない

間口の広さに注意

物件探しをしていると、「南向き」「日当たり良好」と記載があるものを見かけます。

基本的には、大きな窓がある最大開口部が南向きの家を指します。

つまり、南に面している間口の広さが狭くても、その家の最大開口部が南向きであれば「南向き」と言えるのです。

間取り図だけでも確認が可能なので、しっかりとチェックしましょう。

周辺環境に注意

一戸建てでもマンションでも言えることが、南向きが必ずしも日当たりがいいとは限らないことです。

例えば、マンションでも南側に同じような高層マンションやビルがあると、階層によっては日中それほど日が入らないこともあります。

これは戸建てでも同じです。

また、南向きの家は道路に面していることが多く、道路を挟んだ向かいの家から部屋の中が丸見えになる可能性もあります。

その場合、カーテンをする、目隠しで日よけのシートを設置するなどの対策が必要となり、期待していた日当たりの良さのメリットを得られません。

間取り図や外観の写真・イメージ図だけでなく、実際に現地に行って確かめることが必要です。

内覧の際に注意したいことを紹介したコラムはこちら!

関連コラム:

『南向きの部屋は本当に日当たりが良い?内見時に確認すべきポイントを押さえよう』

なんとなく「南向きが良さそう」で選ばない

物件探しをする日本人の考えの中に「南向きが良い」というものがあり、南向きの家は確かに人気が高いです。

しかし、だからといって、南向きの家が本当にあなたの生活スタイルにあっているとは限りません

例えば、仕事をしていてほとんど家にいないという生活スタイルの場合、日中日当たりがよくても家にいないことが多いので、日中の日当たりの良さのメリットはあまり感じられないでしょう。

また、洗濯は朝ではなく、寝る前にしている人の場合、南向きよりも東向きの方が洗濯ものが早く乾きやすいです。

後ほど各方角の特徴をお伝えしますので、なんとなくではなく、あなたにぴったりの向きはどの方角なのかを考えてみましょう。

南向きの家が向いている人は?

では、南向きの家が向いている人はどのような人なのでしょうか?

まず、日中家にいる時間が長い人です。

新型コロナウィルスの影響もあり、自宅で仕事をする人も増えていますし、専業主婦の人も家で過ごす時間が長いかと思います。

日中を家で過ごすことが多いのであれば、日当たりの良さのメリットを感じられるでしょう。

次に、洗濯する回数が多い人です。

1日に数回洗濯しないといけない人、例えば赤ちゃんや子供がいる人や汚れものが多い人は早く洗濯ものを乾かしたいもの。

南向きに洗濯を干す場所を確保できれば、冬でも洗濯ものが良く乾きます。

最後に、寒さ対策を優先したい人です。

確かに夏は暑くなりやすいですが、それでも冬の寒さのほうが身体に堪えるという人は南向きの家がよいでしょう。

他の方角の特徴

南以外の方角を向いている家の特徴もお伝えいたします。

南向きじゃなくてもいいのかなと感じている人はぜひ参考にご覧ください。

今回は紹介していませんが、北東や南東向きの家の特徴を知りたい!という方はこちらのコラムもオススメです。

関連コラム:

『気になるマンションの方角!後悔しないためにメリット・デメリット徹底解説』

『北西向きのマンションは日当たりが悪い?メリットやデメリットを詳しく解説!』

『南東向きのマンションのメリット・デメリットとは?どんな人におすすめ?』

『北東向きのマンションってどうなの?メリット・デメリットを紹介』

『南東向きの日当たりって?住む際のメリット・デメリットを紹介』

北向きの家

南とは真逆の北向きは1年を通して日が入りにくいです。

フローリングや畳の劣化がしにくいので、フローリングや外壁のメンテナンス費を抑えられます。

マンションの場合、日当たりはどうしても悪くなりますが、逆光にならないので窓からの景色は綺麗にみえやすく、価格も同じ階層・同じ間取りの家と比較して費用を抑えられるのもメリット。

そのような北向きの家にむいている人は以下の通りです。

  • 物件価格を抑えたい人
  • 日中家にほとんどいない人
  • 夏の暑さのほうが気になる人

メリットデメリット
・フローリングや畳が日焼けしない
・夏は比較的涼しい
・順光のため窓からの景色は綺麗
・物件価格を抑えられる
・日当たりが悪く、昼間でも照明が必要
・湿気
・結露が発生しやすい
・冬に暖房費がかさみやすい

なお、こちらのコラムでも北向きの家について紹介してます。

関連コラム:

『北向きの日当たりが気になる!住む際のメリットと注意点』

『北向きの部屋は寒い…?暖かくする対策とカビ・湿気の防止法』

東向きの家

朝日が差し込む東向きの家は、太陽が昇り始めるとすぐにリビングが明るくなります。

起きてすぐに太陽光を浴びられるのは、朝型の生活の人にはぴったりの家でしょう。

逆に午後には日が当たらなくなるので、早い時間から照明をつけないといけなく、洗濯ものも早い時間に干さないと乾きにくくなります。

そのような東向きの家に向いている人は以下の通りです。

  • 生活が朝型の人
  • 午後以降は家にあまりいない人
  • 洗濯は夜に干す、もしくは朝早くに干す人

メリットデメリット
・朝日が入りやすい
・夏場は気温が上がる昼間に日が入らないので、日光による暑さを感じにくい
・午後以降は日が当たりにくい
・干す時間によっては洗濯ものが乾きにくい
・日当たりを好む植物は育ちにくい

なお、東向きのマンションについてはこちらでも紹介しています。

関連コラム:

『東向きの部屋の住み心地は?デメリットは風水で解消できる?』

『東向きのマンションは朝型志向にぴったり!日当たりと部屋選びのポイントを紹介』

西向きの家

昼過ぎから日が入る西向きの家。

朝から昼間にかけては日が入らないので、夜勤で日中に寝ている人にはぴったりです。

ただし、西日がどうしても強くなります。

夏には「暑い」「日差しがきつい」と感じるかもしれません。

そのような西向きの家がに向いている人は以下の通りです。

  • 夜勤で日中は寝て過ごすことが多い人
  • 朝はゆっくり起きる人
  • 夕方以降も暖かく過ごしたい人

メリットデメリット
・冬は比較的暖かい
・日没までのギリギリまで日が入る
・南向きと東向きの家より価格が低めの傾向
・夏は夕方以降も暑く感じる
・日射量が増えるので壁紙や本など、日焼けしやすい

なお、西向きのマンションのメリットやデメリットはこちらでも確認可能です。

関連コラム:

『西向きの部屋は住みにくい?メリット・デメリットと快適に過ごせる工夫を紹介!』

『西向きのマンションは辞めた方が良い?後悔しないために!デメリット・メリット解説』

南向きの家がいいかはあなたの生活スタイル次第

南向きの家は人気が高く、価格も高めなことが多いですが、メリットばかりではなく、しかも生活スタイルによってはデメリットが多い家になってしまいます。

今回は各方角ごとにメリット・デメリットと向いている人をご紹介したので、「南向きの家が本当に自身にとっていい家なのか」を改めて考えると共に、一番生活スタイルにあった家探しの参考にしていただきたいです。

住宅購入&売却の相談なら「TSUNAGU」

中古マンションのリノベーションブランド「TSUNAGU」では、物件の調達から設計、そして施工までをトータルサポートします。

不動産の売買は人生において、とても大きなイベントです。だからこそ、「よくわからない」を無くして、安心して理想の暮らしを手に入れていただくためにセミナーや個別相談を実施しています。
住宅購入や売却、資金計画、リノベーションについてお気軽にご相談ください。
 

■物件購入セミナー
中古マンションの購入の流れや物件の探し方、資金計画までをわかりやすく解説します!ご希望があれば、セミナー後に個別でのご相談も可能です。
▶︎【無料】物件購入セミナーの申込はこちら

■個別相談
不動産の購入や売却、リノベーション、不動産売却に関することなどを個別でご相談いただけます。
▶︎【無料】個別相談の申込はこちら

理想の物件を探す

さらに見る