掃き出し窓とはどんな窓?設置するメリット、デメリットの対策法を徹底解説!

2022.09.06

掃き出し窓とはどんな窓?設置するメリット、デメリットの対策法を徹底解説!掃き出し窓とはどんな窓?設置するメリット、デメリットの対策法を徹底解説!

明るく風通しのよい空間をつくり上げる掃き出し窓。

新築時などにとり入れたい方も多いのではないでしょうか?

掃き出し窓は、開放的な空間をつくり上げるメリットがある一方で、デメリットも存在します。

本記事では、掃き出し窓のメリット・デメリットのほか、デメリットの対策法について解説していくので、検討中の方はぜひ参考にしてください。

掃き出し窓とは?

バルコニーにつながる掃き出し窓の画像

掃き出し窓とは、窓の底辺が床まである大きな引き戸式の窓のことをいいます。

窓が大きく採光を確保しやすいため、リビングに設置される場合が多いです。

また、バルコニーや庭に面している部屋など、人の出入りが多い場所にもよく採用されます。

掃き出し窓のメリットとは?

笑顔の木材キューブの画像

掃き出し窓を採用することで、快適性や実用性など多くのメリットを得ることができます。

掃き出し窓の主なメリットは、以下の5点です。

  • 人の出入りがしやすい
  • 採光を確保しやすい
  • 風通しがよい
  • 開放感がある
  • 災害時の避難ルートにもなる

それぞれ詳しくみていきましょう。

人の出入りがしやすい

掃き出し窓のメリット1つ目は、人の出入りがしやすいことです。

掃き出し窓は、床から頭上までの高さがあり、大きく開閉できるため人の出入りが容易です。

そのため、バルコニーや庭への出入りがしやすく、日常的に使える便利な窓となるでしょう。

また、掃き出し窓は入居時など大きな家具の搬入にも便利です。

採光を確保できる

掃き出し窓のメリット2つ目は、採光を確保できることです。

大きな窓である掃き出し窓は、自然光をたくさんとり入れることができるため、明るい空間をつくることができます。

そのため、掃き出し窓を設置する場合は、光の入り方も含めて検討することで、よりよい空間となるでしょう。

風通しがよい

掃き出し窓のメリット3つ目は、風通しがよいことです。

掃き出し窓は、大きく開閉できるため風通しのよい家づくりができます。

風通しがよいとカビの発生を抑えることができるため、快適で健康的な生活を送ることができるでしょう。

ただし、1面だけに窓があっても風は通らないので、反対側にも窓を設置し風の抜け道を確保する必要があります。

開放感がある

掃き出し窓のメリット4つ目は、開放感があることです。

採光たっぷり、風通しばっちり、外の景色もよく見える掃き出し窓は、採用することで開放感のある空間となるでしょう。

また、壁に覆われた部屋よりも、掃き出し窓を採用した部屋の方が広く感じるメリットもあります。

災害時の避難ルートにもなる

掃き出し窓のメリット5つ目は、避難時の避難ルートにもなることです。

人の出入りが容易にできる掃き出し窓は、災害時玄関以外の避難ルートになります。

このことからも、家族が長い時間を過ごすリビングに掃き出し窓を設置するメリットは大きいでしょう。

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掃き出し窓のデメリットとは?

悲しい顔の木材キューブの画像

掃き出し窓にはメリットが多い一方で、デメリットも存在します。

掃き出し窓の主なデメリットは、以下の4点です。

  • 防犯面での不安
  • プライバシーの確保
  • 外気の影響を受けやすい
  • 防音性が低い

それぞれ詳しくみていきましょう。

防犯面での不安がある

掃き出し窓のデメリット1つ目は、防犯面での不安です。

人の出入りがしやすいということは、外からも侵入しやすいということです。

実際に、令和2年に発生した一戸建て住宅での空き巣被害は、半数以上が窓からの侵入だったと警視庁が発表しています。

このことからも、空き巣被害の侵入経路は、玄関よりも窓の方が多いのが現状です。

そのため、掃き出し窓を採用する場合は、防犯面での対策を行う必要があります。

参照:警視庁「住まいる防犯110番」

プライバシーの確保が難しい

掃き出し窓のデメリット2つ目は、プライバシーの確保が難しいことです。

掃き出し窓を設置する場所によっては、外部からの視線が入りやすく、プライバシーの確保が難しくなります。

プライバシーを確保するため、常にカーテンをすることとなれば、採光や風通しなど掃き出し窓のメリットが発揮できなくなります。

そのため、掃き出し窓を設置する場合は、設置場所や目隠し対策などを行うことが必要です。

外気の影響を受けやすい

掃き出し窓のデメリット3つ目は、外気の影響を受けやすいことです。

家の断熱性能は、窓で決まるといっても過言ではありません。

そのため、大きな掃き出し窓は、夏の暑さや冬の寒さの影響を大きく受けてしまいます。

また、冷暖房による室内の快適な温度も窓から逃げやすいです。

掃き出し窓を採用し、家の断熱性能を高めるためには、窓のグレードを上げるなど対策が必要となります。

防音性が低い

掃き出し窓のデメリット4つ目は、防音性が低いことです。

開口部が大きな掃き出し窓は、一面壁である場合と比べて防音性が低いため、外の音が内部に響きます。

そのため、道路に面している場合や、近くに幼稚園や保育園、学校などがある場合は、防音性の高い窓を採用するとよいでしょう。

また、小さな子供がいるご家庭も防音性の高い窓を採用するのが好適です。

デメリットの対策法3選

メリット・デメリットのバランスの画像

掃き出し窓は、少しの工夫でデメリットをカバーすることができます。

デメリットの対策法は、以下の3点です。

  • 性能の高い窓を採用する
  • 補助錠や窓シャッターを採用し防犯性を高める
  • 外からの視線が入らないよう工夫する

それぞれ詳しくみていきましょう。

性能の高い窓を採用する

デメリットの対策法1つ目は、性能の高い窓を採用することです。

複層ガラスやトリプルガラスなど性能の高い窓を採用することで、断熱性能や防音性能を高めることができます。

性能の高い窓は通常の窓よりも価格が高いため、イニシャルコストはかかりますが光熱費の節約も期待できます。

ほかにも、割れにくい防犯ガラスは防犯対策にも効果的です。

防犯ガラスは、断熱性が高いものや飛散防止など、それぞれに特徴があるため、性能や価格を比較しながら決めるとよいでしょう。

補助錠や窓シャッターを採用し防犯性を高める

デメリットの対策法2つ目は、補助錠や窓シャッターを採用し防犯性を高めることです。

(財)都市防犯研究センターによると、空き巣犯は侵入に2分以上かかると17.1%、2〜5分かかると51.4%が侵入を諦めるという調査結果があります。

このことからも、侵入に時間がかかる家は空き巣犯が嫌がるため、通常のカギ以外に補助錠を設置することは、空き巣対策に効果的です。

また、窓シャッターを設置することで、外からの侵入を防ぐことはもちろん、プライバシーの確保もできます。

近年は、シャッターをしたままでも採光・風通しを確保できるものもあるため、コストと性能を考慮しながら選ぶとよいでしょう。

参照:警視庁「住まいる防犯110番」

外側から視線が入らないよう工夫する

デメリットの対策法3つ目は、外側からの視線が入らないよう工夫することです。

プライバシーの確保は、カーテンの設置がもっとも簡単な方法ですが、せっかくの自然光を遮ることとなります。

そのため、生垣や外構に樹木を設けたり、目隠しフェンスを設置したりするのが効果的です。

また、設計の際は、歩道や隣家から視線が入らない位置に掃き出し窓を設置するよう、工夫するとよいでしょう。

しっかりと対策をして明るく開放的な空間を実現しよう!

今回は、掃き出し窓のメリット・デメリットのほか、デメリットの対策法について解説しました。

掃き出し窓の設置は、明るく開放的な空間を叶えることができるため、幅広い世代に人気があります。

しかし、大きな窓であるが故のデメリットも多く、設置する際には十分な対策が必要です。

近年、窓の性能はどんどん良くなっているため、コストや性能を十分に比較して採用する窓を決めるとよいでしょう。

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