

部屋の床材といえばフローリングが採用されていることがほとんどですが、畳の部屋も欲しいと考えている人も多いのではないでしょうか。
畳とフローリングでは機能がまったく違い、それぞれにメリット・デメリットも存在しています。
本記事では、畳とフローリングの違いについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
畳とは?

畳とは、い草の織物を使った日本の伝統的な床材のことをいいます。畳は、畳床とよばれる板状の芯材の上に、い草の織物である畳表を張り付けて作られています。
現在でも畳の和室の人気は高く、多くの家で採用されています。
フローリングとは?

フローリングとは、木質系材料を使った床材のことをいいます。大きく分けて、自然素材を使った無垢材と、複数の木材を貼り合わせた合板製の2種類に分類されます。
洋式の家が多い現代においては、ほとんどの家がフローリングを採用しています。
畳のメリットとは?

畳の代表的なメリットは以下の3つです。
- 断熱性に優れている
- 調湿機能がある
- 香りにリラックス効果が期待できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
①断熱性に優れている
畳のい草には1本1本に空気が含まれているため、熱伝導率が低くなります。
そのため、寒い冬も床下からの冷気を遮断しやすく、畳が冷えてしまうということもありません。
断熱性に優れていることは、畳の大きなメリットといえます。
②調湿機能がある
畳に使われているい草には、空気中の水分を吸収・放出する効果があります。
梅雨時期や夏場は湿気を吸収し、冬は水分を放出して乾燥を防いでくれるため、どの季節も部屋の湿度を快適に保つことができます。
床材である畳自体に調湿機能があるということも、大きなメリットといえます。
③香りにリラックス効果が期待できる
い草にはフィトンチッドという芳香成分が含まれており、森林浴と同様の効果があるといわれています。
呼吸を整えて精神を落ち着かせるリラックス効果が期待できることも、畳のメリットです。
畳のデメリットとは?

畳の代表的なデメリットは以下の3つです。
- ダニが発生することがある
- メンテナンスが大変
- 家具の跡が付きやすい
それぞれ詳しくみていきましょう。
①ダニが発生することがある
吸水性に優れている畳は、湿気を吸い込んだ状態が長く続いた場合、ダニが発生してしまうことがあります。畳のうえにカーペットなどを敷いている場合は、特に湿気が吸収されやすくなるので注意が必要です。
ダニを防ぐためには、こまめな掃除や換気をして、風通しの良い環境を作るようにしましょう。
②メンテナンスが大変
畳はこまめな掃除のほかにも、定期的なメンテナンスが必要です。
畳を裏返して使用する「裏返し」、畳表だけを新しいものに変える「表替え」、そして新しい畳に変える「新調」と、どれもメンテナンス時には業者に依頼しなくてはなりません。
また、畳にカビなどが発生してしまった場合は補修も必要になります。
畳には寿命があり、定期的なメンテナンスが必要であることを覚えておきましょう。
③家具の跡が付きやすい
畳の原料であるい草は非常に柔らかいため、重い家具を置くと跡が付きやすいといえます。畳の上にそのまま置くとへこみの跡が残ってしまうので、家具を置きたい場合は畳のへこみ防止のマットなどを用意するとよいでしょう。
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フローリングのメリットとは?

フローリングの主なメリットは以下の3つです。
- 掃除がしやすく清潔に保ちやすい
- メンテナンスの必要がほとんどない
- 家具の跡が付きにくい
それぞれ詳しくみていきましょう。
①掃除がしやすく清潔に保ちやすい
フローリングは、食べ物や飲み物などをこぼしたとしても、中まで浸透しないため表面を拭き取るだけで掃除が終わります。
また、普段の掃除も掃除機でゴミを吸い取ったり、気になる部分のみ水拭きをする程度で清潔な状態を保つことができます。
この掃除のしやすさこそが、フローリングの最大のメリットです。
②メンテナンスの必要がほとんどない
フローリングは、普段の掃除さえしていれば定期的なメンテナンスはほとんど必要ありません。フローリングの種類によってはワックスがけが必要な場合もありますが、それも数年に1度のペースでいいことがほとんどです。
メンテナンスの手間がかからないことも、フローリングのメリットです。
③家具の跡が付きにくい
フローリングは硬い素材なので、家具の跡が付くことを心配する必要はありません。重いものを置いたとしても、その部分がへこんでしまうということはほぼないので、あまり気にせずに家具を置くことができます。
家具の跡が付きにくいこともフローリングのメリットです。
フローリングのデメリットとは?

フローリングの主なデメリットは以下の3つです。
- 足が疲れやすい
- 冷えを感じやすい
- 水が浸透すると膨張や変色することがある
それぞれ詳しくみていきましょう。
①足が疲れやすい
フローリングは硬い素材で作られており、クッション性がないため、足が疲れやすくなるといわれています。
足の疲れが気になる場合は、よく歩く場所にカーペットを敷く、クッション性のあるスリッパを履くなど対策をとるとよいでしょう。
②冷えを感じやすい
フローリングは、保湿性が低く冷えやすい素材のため、夏はひんやりと心地良いですが、冬は足裏の冷えを感じやすくなります。
床の上をそのまま歩くと足が冷え寒さを感じやすくなるので、暖かいスリッパやルームシューズを履くようにする、カーペットや床暖房を活用するなど、冬の間は直にフローリングを歩かないように工夫するとよいでしょう。
③水が浸透すると膨張や変色することがある
フローリングは木材を使用した床材のため、水が浸透すると傷みやすくなるという特徴があります。
通常フローリングの表面には水が染み込みにくくなるようコーティングがされているので、少しの水がこぼれた程度で傷むことはありませんが、そのまま放置した場合、水が浸透し
膨張したり変色することも起こり得ます。
フローリングの上に水をこぼしてしまった場合は、すぐに拭き取るようにしましょう。
畳の部屋の活用方法は?

畳はそのまま座ることも寝転ぶこともできるという汎用性が魅力です。客間や子供の遊び場としてはもちろん、居心地がいいので書斎としても使うことができます。
また、ナチュラルなテイストの家具との相性がいいのでリビングや寝室として活用することも可能です。
畳の部屋は、どんな使い方もできるので生活の変化によって臨機応変に活用することができます。
フローリングの部屋の活用方法は?

手入れがしやすいフローリングは、リビングや個室などすべての部屋に活用することが可能です。特に、食べこぼしが多い小さな子供がいる場合は、掃除が簡単にできるフローリングのリビングは非常に便利です。
掃除がしやすいフローリングは、部屋はもちろん廊下など、家のあらゆる箇所に活用可能です。
リフォーム費用の違いは?

畳の部屋をフローリングへ、または、フローリングの部屋を畳にリフォームする場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
こちらでは、リフォームの費用についてお伝えしていきます。
畳からフローリングにした場合
畳からフローリングにリフォームする場合、以下の3つの方法があります。
①ウッドカーペットを敷く
ウッドカーペットを敷く場合は、かかる費用はウッドカーペットだけとなります。
ウッドカーペットの相場は、6畳で1万円から2万円ほどです。
業者に依頼する場合は、5万円から6万円ほどかかります。
②畳のうえにフローリングを貼る
畳のうえにフローリングを貼る場合は、フローリング材により費用が変わってきます。
無垢材を使用する場合は、6畳で8万円ほど、合板性の場合は6万円程度が相場です。
業者に依頼する場合は、10万円から15万円ほどかかります。
③畳をはがしてフローリングを貼る
畳をはがしてフローリングに張り替える場合は、畳をはがすほかに、下地の調整を行う必要もあるので業者に依頼するのが一般的です。
業者に依頼してフローリングに張り替える場合は、6畳で15万から20万ほどが相場となります。ただし、選ぶフローリング材によっても費用は大きく変わってくるので、畳をはがしてフローリングを貼るリフォームを検討している場合は、まずは業者に相談してみるとよいでしょう。
フローリングから畳にした場合
フローリングから畳にリフォームする場合、以下の2つの方法があります。
①フローリングのうえに畳を貼る
フローリングのうえに畳を貼る場合は、かかる費用は畳代のみとなります。
高さを合わせるために、畳は薄いタイプを敷くことが多いので、費用は6畳で5万円から7万円ほどが相場となります。
業者に依頼する場合は、7万円から10万円ほどの費用がかかります。
②フローリングをはがして畳を貼る
フローリングをはがして畳に張り替える場合は、フローリングの撤去作業が必要なため業者に依頼することが一般的です。
業者に依頼する場合は、畳のグレードにもよりますが15万円ほどが相場となります。ただし、畳にはさまざまなものがありますので、フローリングをはがして畳に張り替えるリフォームを検討している場合は、まずは業者に相談してみるといいでしょう。
自分の生活にあった床材を選ぼう
生活が洋式になっている現代では、フローリングの部屋が多く見られますが、畳も根強い人気を誇っています。
畳にもフローリングにもメリット・デメリットが存在します。何を重視するのかを考えたうえで、自分の生活にあった床材を選んでみましょう。
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