「間取り」の意味・用語を詳しく説明!居住人数に適した選び方も解説

2022.09.14

「間取り」の意味・用語を詳しく説明!居住人数に適した選び方も解説「間取り」の意味・用語を詳しく説明!居住人数に適した選び方も解説

物件探しをする際に必ず見るものが「間取り」です。間取りは1DKや2LDKといったように数字とアルファベットが組み合わさって記載されていますが、一体どのような意味があるのでしょうか。そこで今回は、間取りに関する用語の意味を詳しく説明していきます。ぜひ物件選びの参考になさってください。

間取りとは?

4つの間取り図

普段「間取り」という言葉をよく耳にしますが、意味をきちんと理解できている方は少ないのではないでしょうか。間取りとは、完成した建築物の内部の部屋や区画の配置のことをいいます。

住宅の間取りは生活に大きな影響を及ぼすもので、各家庭の居住人数やライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。部屋の広さ、種類、配置などの情報をわかりやすく平面図にしたものを間取り図と言います。ひと目見てどのような部屋かわかるように数字やアルファベットの略字で表しているのが特徴です。

間取りの数字とアルファベットの意味は?

家の模型と疑問符

まず、間取りに使われている数字とアルファベットの意味を説明していきましょう。間取りのアルファベットの前についている数字は、アルファベットで示す部屋以外の部屋の数を表しています。例えば、2DKの場合、2部屋+DKという間取りになります。

次に、間取りでよく見かける以下のアルファベットにはどのような意味があるのか説明していきます。

  • R(ワンルーム)
  • K(キッチン)
  • DK(ダイニングキッチン)
  • LDK(リビングダイニングキッチン)
  • その他のアルファベット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

R(ワンルーム)

「R」とは「ルーム」の略字で、個室を意味します。「1R(ワンルーム)」はキッチンスペースとリビングとの間に仕切りがないのが特徴で、部屋の中が区分けされず玄関からキッチン、部屋までが一体になっている間取りです。

ワンルームの部屋は、家賃がリーズナブルなことが多く、家賃を抑えたい方に向いていますただし、部屋とキッチンの間に仕切りがないため、料理の匂いが家具や洗濯物についてしまう可能性があるのがデメリットです。

K(キッチン)

「K」とは「キッチン」の略字で、台所、調理スペースを意味します。「1K(ワンケー)」は1部屋+キッチンがある間取りのことです。玄関・キッチンと部屋の間はドアで区切られ別々の空間になっています。玄関からリビングが丸見えにならないので、訪問者が来た際に視線を気にせずに済みます。

キッチンがリビングと区切られているので料理の匂いが洋服などに付きづらく、頻繁に料理をする方にはおすすめです。しかしキッチンに空調が行き届きにくい場合があることも頭にいれておきましょう。

DK(ダイニングキッチン)

「DK」とは「ダイニングキッチン」の略字で、ダイニングキッチンのダイニングは食事をする空間という意味です。キッチンに食事をする空間がついているので、ダイニングテーブルを置けるほどの十分なスペースがあります。

1DK(ワンディーケー)は1部屋+ダイニングキッチンで構成される間取りです。寝室と食事をするスペースを分けられるので、生活にメリハリをつけやすくすることができます。

LDK(リビングダイニングキッチン)

「LDK」とは「リビングダイニングキッチン」の略字で、リビングは居間を意味します。ダイニングキッチン+リビングでくつろげる空間があり、DKとLDKの違いは広さです。公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会によって、DKは4.5畳以上、LDKは8畳以上と定められています。

1LDK(ワンエルディーケー)は1部屋+LDKで構成され1DKよりも広々としており、インテリアにこだわりたい方などに適した間取りです。

その他のアルファベット

これまでご紹介した「DK」や「LDK」などのアルファベット以外に、間取りでよく使われるアルファベットの意味を表にまとめました。

略字意味
Sサービスルーム
PSパイプスペース
MBメーターボックス
CLクローゼット
WCLウォークインクローゼット
UBユニットバス
UTユーティリティ
SCシューズクローゼット
SBシューズボックス
RBLルーフバルコニー
RFロフト
WCトイレ
W洗濯機置き場
R冷蔵庫置き場
PSパイプスペース

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人数やライフスタイルに適した間取りの選び方

リビングルームの画像

これまで間取りの意味を説明してきましたが、部屋探しをする際には居住人数やライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切ですここからは下記の間取りの選び方を解説していきます。

  • 一人暮らしに適した間取り
  • 二人暮らしに適した間取り
  • 三人暮らしに適した間取り
  • 四人以上で住む場合の間取り

それぞれ詳しく見てみましょう。

一人暮らしに適した間取り

一人暮らしに向いている間取りは1R、1K、1DKです。1R、1Kは駅近くの立地に優れた物件が多く、部屋数が多い物件に比べると家賃も比較的リーズナブルだからです。仕事が忙しく、家にいる時間が少ない場合や、食事、くつろぐ場所、寝る場所がそれぞれ専用でなくて良い場合は1R、自炊することが多くキッチンと部屋を区切りたい場合は1K、1DKが適しているでしょう。部屋数を最低限にすることで掃除の手間も省くことができます。

二人暮らしに適した間取り

二人暮らしに適した間取りは、居住者の関係性やライフスタイルによって異なります居住者の関係がカップルの同棲や、兄弟・姉妹の親しい関係で、できるだけ一緒の空間で過ごしたい場合や、寝室が1部屋で問題ない場合は1DK、1LDKなどがおすすめです。または、ルームシェアでそれぞれの寝室を分けたい、仕事や趣味のために一人で過ごせる空間が欲しいという場合には、2K、2DKまたはそれ以上の間取りを選ぶと良いでしょう。

三人暮らしに適した間取り

三人暮らしでよく見られる、夫婦と子供一人の家族構成の場合、向いている間取りは1LDK、2DK、2LDKです子供が小さいうちは、まだ子供部屋は必要ないため1LDKでも問題ないですが、子供が大きくなってからは夫婦の寝室と子供部屋を分けたり、収納スペースが必要になってくるため2LDKの間取りも検討すると良いでしょう。更に子供が欲しい場合や、リモートワークのための仕事部屋が欲しい場合には3LDKが選ばれることもあります。

四人以上で住む場合の間取り

四人以上で住む場合、3LDK、4DK、4LDKまたはそれ以上を選ぶと良いでしょう。夫婦二人+子供二人の場合、三人暮らしの場合のポイントと同じく子供の年齢によって子供部屋の必要な部屋数が異なります。3LDK以上であれば夫婦の寝室の他に2部屋が取れるので、子供部屋や仕事部屋、来客用の部屋などに活用できます。ただし広さがある分、家賃相場は高めで、都心部や駅近くなど好立地で探そうとすると、選択肢が限られるでしょう。

間取りを見る際に間違えやすい点は?

間取り図を確認する人物

間取りを見る際には、様々な表記や種類があるので分かりづらい点が多くあります。間取りを見てある程度のことは把握できても、実際とは異なる点があるため注意が必要です。そこで、間取りを見る際に間違えやすい点をまとめてみました。よく間違えやすいのは以下の3点です。

  • 表記されている面積と実際の面積の違い
  • 部屋数が多い=広い家というわけではない
  • 部屋の広さや数が家の価値にはならない

上記のポイントに注意して正しく間取りを確認しましょう。

表記されている面積と実際の面積の違い

間取りを見る際には、表記されている面積と実際に住まいとして使える面積に違いがあることが多いので注意しましょう。

間取りに記載されている面積(専有面積や畳数)は、壁芯面積から算出されたものです。壁芯面積とは、壁や柱の中心線を結んだ内側の面積のことを指し、壁が厚ければ厚いほど部屋の面積は狭くなってしまいます。

部屋の中に飛び出している柱部分も専有面積に含まれるので、実際に内覧をする際にはきちんと確認するようにしましょう。

部屋数が多い=広い家というわけではない

部屋の数が多い=広い家と思う方は多いでしょう。しかし、部屋の数が多ければ多いほど家の広さが広いというわけではありません。

4LDKの間取りでも一部屋ずつが狭い場合、3LDKと同じ80平米の広さしかないということもあります。その場合、部屋数は多くてもそれぞれの部屋が狭く、窮屈に感じてストレスになることがあるかもしれません。間取りの部屋数だけでなく、それぞれの部屋の広さも確認して判断するようにしましょう。

部屋の広さや数が家の価値にはならない

住宅は、部屋が広くて数が多ければ多いほど価値が高く良い家というわけではありません。部屋が広いと家賃が高くなったり、冷暖房が効きにくく光熱費も高くなります。また、掃除の手間が増えるなど、部屋が広く数が多いことはデメリットになるケースがあります。小さい子供がいるご家庭では、広すぎない部屋で、目が行き届く範囲で過ごしたいということもあるでしょう。そのため、居住人数やライフスタイルを考慮した上で、理想の間取りを選ぶことが大切です。

間取りをきちんと理解して最適な家選びを!

今回は間取りの意味について解説しました。間取りを正しく理解すると、スムーズな部屋探しや家の設計に役立つでしょう。居住人数によって適した間取りは異なり、また、間取りの見方にも間違えやすい点があるので、注意して物件を探すようにしましょう。 

ご自身のライフスタイルを考慮しながら、部屋数、広さ、設備を確認し、希望に合った間取りの物件を選んでみてください。

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