年収400万で住宅ローンは借入できる?返済プランと注意したいポイント

2022.01.07

年収400万で住宅ローンは借入できる?返済プランと注意したいポイント年収400万で住宅ローンは借入できる?返済プランと注意したいポイント

「住宅ローンは年収400万だと借入できる?」「年収400万で住宅ローンを組むとしたら借入金額はいくら?」と疑問を持たれている方は多いでしょう。

結論から言うと、年収400万で住宅ローンは借入できます。しかし、子育て中の家庭では、生活費や教育費などその後の生活にどう関わるかも気になるところ。

ここでは、年収400万で住宅ローン借入れる場合について解説していきます。

年収400万円の人は手取り26万円程度

Salaryと書かれた札とその前に並ぶコインの画像

住宅ローンを考えるとき、はじめに気になるのは返済のもととなる収入でしょう。そこでまず、実際に手元に入る手取りと年収は、金額が異なるということを抑えておく必要があります。

年収は1年間の収入の合計という考え方で、月々の給与明細や源泉徴収票の「総支給額」に明記されている金額です。一方、手取りとは、総支給額から社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険)や税金(所得税・住民税など)を差し引いた額となります。

既定の計算方法に当てはめると、社会保険料と税金の合計は収入のおよそ20%です。年収400万の場合はおよそ80万が差し引かれ、320万が手取り金額となります。

ボーナスなしの会社だと、320万を12か月で割った金額はおよそ26万円。月々の手取り金額はおよそ26万ということになります。

年収400万円の人は住宅ローンを借入できる?

家とお金のバランスが均等にとれている画像

年収400万円の人も、住宅ローンの借入れができます。しかし、借入をしたら返済していくことも考えなければなりません。

この返済ができるかどうかを考えて設定されているのが、「返済負担率」。返済負担率は、年収の何割を住宅ローンの返済にあてるかを算出したものです。

それぞれの金融機関は、返済負担率によって住宅ローンの借入金額がいくらまでかを定めています。そして、返済負担率が基準より大きい場合は、審査に通りません。

年収400万円の人の借入上限額は?無理なく返済できる額とは? 

コインの入った3つのビンの画像

金融機関によって差はありますが、返済負担率をもとに借入金額の上限は決められています。住宅ローンは実際に生活しながら返済していくもの。生活を守りながら無理なく返済していけることが最も大切なことです。

借入上限額は3,935万円

金融機関の多くが借入金額の上限の目安として、返済負担率が35%以内に収まるように設定しています。年収400万の35%は140万円。年140万をローンの返済にあてられると考えて、ローン年月や金利と合わせて割り出します。

金利については実際に借入するときの金利と、金融機関が審査をするときに使う「審査金利」は異なります。金融機関は審査金利を使って計算するため、借入をするときは余裕を持った金額設定が必要です。

無理なく返済するためには手取りの25%以内で借入するのがいい

一般的に、住宅ローンの無理のない返済におすすめされている返済負担率は、手取りの25%です。

年収400万の毎月の手取りは26万。26万の25%はおよそ6.5万円の計算になります。

「それなら、今の家賃より安いからもっと返済できる」「早くローンの返済を終えたいから、返済額を増やそう」と思われるかもしれません。

しかし、住宅を購入すると固定資産税や保険料も加わります。家賃とは別にかかる費用が増えることを覚えておきましょう。

借入上限額まで借りると返済が大変になる可能性がある

住宅ローンを上限の返済負担率35%まで借入れると、返済が大変になる可能性があります。

年収400万円で35%の返済負担率を計算し、単純に月々の返済負担額を算出してみましょう。

年間あたりの返済負担額:400万×35%=140万

毎月の返済負担額:140万÷12か月=約11万7千円

約11万7千円を毎月返済するということになります。手取りが月に26万だとすると、月の収入の半分近くがローンの返済になるということです。

住宅ローンの返済期間は長いもの。1人暮らしなら良いかもしれませんが、ファミリーにとっては返済が苦しくなる可能性があります。

フラット35とは?

貯金箱の前で電卓をたたく女性の画像

「フラット35」は、金融機関と住宅金融支援機構が提携して扱う全期間固定金利型住宅ローンです。

全期間固定金利とは、借入時の金利が全期間(返済が終わるまで)変わらない金利のこと。金利が固定されているため、返済額が一定で変わることがありません。

また、フラット35では、保証人、繰り上げ返済の手数料が不要。20年35年50年の返済プラン商品が用意されているほか、購入した住宅(新築・中古・リフォーム)にあわせて選択することができます。

これを住宅金融支援機構のシュミレーションに当てはめると、年収400万の借入上限額は3,935万円。(注1.2)

注1:住宅金融支援機構シュミレーション

注2:全期間固定金利、金利1.3%、返済期間35年、元利均等法式

住宅ローンを借入するときに考えること 

ローンとマイホームのバランスが均等な画像

住宅ローンは、人生の中で最も大きな金額の借入ではないでしょうか。そう考えると、不安は大きくなりがちです。少しでも不安を軽くするために、借入をする前に充分に考えておくべきことがあります。

●無理なく返済できるかどうか

借入れた住宅ローンは、実際に生活しながら返済していくことになります。長期にわたって無理なく返済できることが重要です。

長い人生の中ではさまざまなことが起こります。

・子どもが生まれた

・病気や事故で働けなくなった

・会社の業績が悪化して収入が下がった

無理は続きません。せっかく手に入れたマイホームが、家計を圧迫する苦しいものにならないようにしましょう。

金利タイプ

金利には3つのタイプがあり、タイプごとに返済計画が異なります。

金利タイプ     特徴注意点
固定金利タイプ全期間固定金利型    ・借入している全期間、金利が変わらない   
・金融情勢によって金利が安くなっても、借入した時の金利のまま
・金利変動タイプより、金利が高く設定されている傾向がある
・全期間金利が変わらないため、返済負担率は高くなる傾向がある
金利変動タイプ固定金利期間選択型     ・選択した一定期間、金利が変わらない
・固定期間終了後は、金融情勢によって金利が高くなる可能性がある
・借入のタイミングでは、固定金利期間終了後の金利がわからない
       変動金利型・金融情勢の影響を受けやすい
・金利の変動によって、返済金額が変わる
・金融情勢によって、金利が変動するため、返済金額が変わりやすい   
・返済金額が一定ではないため、返済計画の見通しがつきにくい   

それぞれ金利のどのタイプにも注意すべきポイントがあります。

金利は金融情勢によって変動するため、固定金利型の場合は借入のタイミングも重要です。また、長期的なライフステージをイメージしながら返済計画を立てることが必要となるでしょう。

借入する期間

同じ金額を借入れても、借入期間によって返済金額は異なります。返済金額には、金利による利息が関係するからです。

基本的に借入期間が短ければ利息は少なくなるため、総支払額は小さくなります。しかし、借入期間が短いだけ月々の返済額は大きくなるという点を忘れてはなりません。

月々の返済金額を抑えるか、長期にわたって返済する総支払額を抑えるかは借入期間によります。

借入した後のライフプラン

住宅ローンは長期に渡って借入、返済をしていくものです。借入れた時には30代だとしても35年ローンならば、借入期間が終わるのは60代。35年間の暮らしをイメージしてみましょう。

・子どもの成長

・定年退職後の生活

・自分の親の介護など

子どもは入学、進学、成人などつぎつぎに人生の節目をむかえます。子どもの人生の節目には親も大きくかかわり、お金が関係することも多いです。

ライフプランを意識すると、借入期間や借入額の計画も考えやすくなります。

住宅ローン以外でかかる支出

コインの上にCOSTと書かれた積み木が乗った画像

マイホームを手に入れると、賃貸とは異なるさまざまな諸経費がかかります。家や土地は所有物になるため、すべての費用を自分で負担しなければなりません。

固定資産税

固定資産税とは、土地や家屋などの資産の価値に応じてかけられる税金のことです。これは、自治体が決めた「固定資産評価額」に税率がかけられて算出されます。

住宅用地と新築住宅の建物には軽減の特例が設けられているため、その期間についても調べておくと良いでしょう。

修繕費

住宅ローンの借入期間は長く、その間にもマイホームの経年劣化はさけられません。また、地震や台風などの自然災害の影響も受けるでしょう。そのため、住宅のメンテナンスは欠かせません。修繕費も考えに入れておく必要があります。

地震や火災などの保険料

地震保険や火災保険は、もしもの時の備えとして加入しておく必要があります。特に、火災保険は住宅ローンの借入の条件になっていることが多いです。

地震の多い日本では、地震保険に加入しておくことも必要となります。地震保険は地域ごとに定められた保険料であり、保険会社によっての差はありません。また、数年に一度、保険料が改定となり変動します。

住宅維持費

住宅維持費とは、主に税金、各種保険料、修繕費、光熱費を総合した費用です。エリアによっては、固定資産税と合わせて都市計画税も加算されます。

税金や保険料は、土地によって金額が異なるため事前に調べておくのがおすすめです。

住宅ローンを借入するときの注意点

星の模型をつかむ男性の画像

住宅ローンの借入額は決して小さくはありません。借入をしたら返済するのはもちろんですが、借入を決める前に知っておきたいことも多くあります。

他で借入をしていると借入するときの上限額が下がる可能性がある

住宅ローン以外のローンがある場合は借入可能額が少なくなる可能性があります。

・カーローン、カードローン

・スマートフォンなどの分割払い

・奨学金の未返済分

住宅ローン以外にも返済の必要がある費用の総額が、返済負担率に含まれます。心配な場合は住宅ローンの審査までに、他のローンや分割払いを完済しておくと良いでしょう。

住宅ローン以外で諸費用がかかるので借入しすぎないようにする

マイホームを手に入れる際には、土地や建物だけでなく他にもさまざまな諸費用がかかります。

・不動産取得税

・登録免許税

・仲介手数料、ローン手数料

これらは住宅ローンの対象外になることもあるため、注意が必要です。住宅ローン以外の諸費用もそれぞれに支払っていかなければなりません。

配偶者の収入がなくなっても返済できるように貯金などをしておく

住宅ローンの長い借入期間、借入時と変わらない生活ができるのが最も理想的でしょう。しかし、絶対に変わらないとは言い切れないものです。

会社の業績悪化や配偶者の病気など、収入が変わらないという保障はありません。万が一配偶者の収入が途絶えても、住宅ローンの返済ができるよう貯金などの備えが大切です。

年収400万円の住宅ローン返済プラン 

電卓をたたきながら家計簿の予定を立てる夫婦の画像

年収400万円の住宅ローン返済プランを考えるときに、意識したいことは以下の3つです。

・返済負担率が年収の25%以内であること(月の返済額は6.5万円まで)

・金利タイプによって、返済額は異なること

・借入限度額=返済できる額ではないこと

年収400万円で無理なく返済していける借入金額は、金利によって異なります。しかし、返済負担率から考えると、2,200万円以内におさえることが理想です。

ライフプランを考えて無理なく借入をしよう  

家族4人で野原で駆け回る画像

住宅ローンは、人生とともに長く続くもの。長期的なライフプランを意識して借入れることが大切です。

あまり考えたくはないですが、事故や病気で働けなくなることが無いとは言い切れません。仕事や家庭の事情、子どもの成長とともに、家庭のお金事情は常に変動します。

返済計画に無理があると、幸せなはずのマイホームでの暮らしが苦しいものになりかねません。また、最悪の場合、せっかく手に入れたマイホームを手放すことにもつながります。

長期的に見て、現実的な金額の借入をしましょう。

まとめ

理想を詰め込んだマイホームでの暮らしを考えると、ワクワクした気持ちになります。しかし、その暮らしを実現するためには、住宅ローンについて現実的に考えていくことが大切です。

せっかく手に入れたマイホームでの生活が、ローンの返済で苦しくなってしまうのは悲しいもの。今より豊かで、家族全員が安心して笑顔でいられるような暮らしが理想です。そのためには、ゆとりのある返済計画を立てることをおすすめします。

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