1平米の広さは?「坪」や「畳」に換算すると?住む人数別でおすすめの平米数も解説!

2022.05.18

1平米の広さは?「坪」や「畳」に換算すると?住む人数別でおすすめの平米数も解説!1平米の広さは?「坪」や「畳」に換算すると?住む人数別でおすすめの平米数も解説!

住宅や敷地の広さを表すとき、「平米」や「畳」、「坪」などさまざまな単位が使われます。それぞれどのくらいの広さなのか、どのように使い分けるのか、少しわかりにくいですよね。住まいを探す際は、特に「平米」を理解しておくことが大切です。

「平米」についてわかりやすく解説するとともに、快適に暮らせる平米数についてもお伝えします。

平米はどんな面積を表している?

平米はどんな面積を表している?
平米数の計算の仕方

住まい探しをしていると必ず見聞きする「平米」という単位。建築業界や不動産業界で使う面積の単位で、国際的な単位である「㎡(平方メートル)」のことです。

日本語で「メートル」は「米」と表記するため、「平方米」を略して「平米」を住宅や敷地の広さを表す際に使っています。

平米数の計算の仕方は「1平米=縦×横」

面積を計算するときの計算式は、「㎡=縦(m)×横(m)」ですよね。「1平米」とは「1㎡」のことなので、つまり一辺が1mの正方形の面積を表しているということです。

たとえば、縦5m、横10mの部屋の面積を求めるときは、「5m×10m=50㎡」となり、つまりその部屋の広さは「50平米」となります。

住宅の多くは四角形を組み合わせてできているため、簡単に平米数を求められますよね。

「1坪」や「1畳」と平方メートル(m2)とは何が違う?

「坪」や「畳」と平方メートル(m2)とは何が違う?
畳の場合

住宅や土地を紹介する場面でよく使われる「坪」や、間取り図に表記されている「畳」は、「平米=平方メートル(㎡)」とはどう違うのでしょうか。「坪」、「畳」、「平方メートル(㎡)」それぞれの広さや使い方について解説します。

1坪はおよそ畳2枚分の広さ

そもそも「坪」とは、日本にメートル法が伝わる以前に使われていた「尺貫法」の単位の一つです。

現在はほとんど使われていない尺貫法ですが、長さを表す「里」や「寸」、面積を表す「反」や「坪」、体積を表す「斗」や「升」、重さを表す「貫」や「両」など、昔話などで目にしたことがあるのではないでしょうか。

現代では尺貫法を用いた商取引は廃止されているものの、不動産業界などでは土地の価格を表すときに「坪単価いくら」というような言い方をするなど慣用的に使われているのです。

1坪は約3.306平方メートル、1平方メートルは約0.3025坪です。1坪はおよそ畳2枚分の広さと表現するとわかりやすいですね。

1畳は1.62㎡以上のこと

多くの人が間取りを見る際にチェックするのが「畳」という単位でしょう。「1畳」は「畳1枚分の面積」を表すため、日本人にはなじみがありイメージしやすい単位ですよね。

フローリングの洋室の場合など、「帖」と表記されることもありますが、意味も大きさも同じです。

「畳」は畳の大きさとお伝えしましたが、実は地域によって畳の大きさには差があります。

  • 京間(西日本エリア)…縦191.0cm×横95.5cm
  • 中京間(東海エリア)…縦182.0cm×横91.0cm
  • 江戸間(関東エリア)…縦176.0cm×横87.8cm
  • 団地間(全国の公団住宅などで採用されているサイズ)…縦170.0cm×横85.0cm

不動産では「1畳」は「1.62㎡以上」と定められており、「1.62㎡」と断定されていないのはそのためです。

平方メートル(m2)の場合

平方メートル(㎡)とは、国際単位系における面積の単位です。平方メートル(㎡)は面積の単位で、四角形なら「縦(m)×横(m)」で求められます。

住宅の広さ、部屋の広さをより正確に知りたいときは「畳」よりも「平方メートル(㎡)」で問い合わせるとよいでしょう。

不動産業界では「平方メートル」よりも「平米」と表記することが多いため、覚えておくと便利です。

1平米は何畳くらい?

1平米は何畳くらい?

「1平米」はだいたい何畳くらいなのかを知っておくと、頭の中でイメージしやすいでしょう。1畳は1.62平米であるため、「畳=平米数÷1.62」の計算式で求めることができます。 

以下は「平米」と「畳」の関係を一覧にまとめたものです。ぜひ参考にしてくださいね。 

平米
1約0.62
5約3.09
10約6.17
20約12.35
30約18.52
40約24.69
50約30.86
60約37.04
70約43.21

簡単にまとめると、10平米は6畳ほど、40平米は24畳半ほど、60平米は37畳ほどとなります。「畳」になじみがある人も、「平米」で表記されたときの広さがイメージしやすくなったのではないでしょうか。

「1LDK」「2LDK」「3LDK」「4LDK」は何平米が住みやすい?

「1LDK」「2LDK」「3LDK」「4LDK」は何平米くらい?

物件によって広さは違いますが、部屋数に応じた平均的な広さを知っておくと比較しやすいですよ。それぞれの間取りに多い平米数をお伝えしますので、目安として参考にしてくださいね。

1LDKは40~50平米、2LDKは40~60平米が多いです。3LDKは60~70平米、4LDKなら80~95平米あたりが平均的な広さになります。

間取り図などで表記される平米数ですが、こちらは専有面積を表すものです。ベランダやバルコニー、ロフトの面積は含まれないので注意してくださいね。

一人暮らしや二人暮らし、家族で住むときのおすすめの平米数

住む人数別おすすめの平米数
一人暮らしの場合

マンションで快適に暮らせる平米数は、一緒に住む人数によって変わります。一人暮らしの場合、同棲カップルなど二人暮らしの場合、三人以上の家族で住む場合におすすめの平米数をお伝えします。

一人暮らしの場合

一人暮らしに必要最低限の広さは、20平米といわれています。一人暮らし向けのワンルームや1Kは25平米前後の物件が多いため、そのくらいの広さを目安にするとよいでしょう。

同じ平米数でもバス・トイレが別になっている物件では、自由に使えるスペースがその分だけ狭くなるので注意が必要です。

大きめの家具を置きたい、趣味のものなど荷物が多い、友人を招きたい場合は、25平米よりも広い30〜40平米の物件がおすすめ。反対に荷物や家具が少なく少しでも家賃を抑えたい場合は、20〜25平米の物件を探してみましょう。

1人暮らしにおすすめの物件▼

二人暮らし(同棲)の場合

二人暮らしに必要最低限の広さは、30平米程度です。お互いに居心地の良い空間にしたい場合は、40〜50平米ほどある物件を選びましょう。

寝室と生活スペースを分けたいカップルやそれぞれの個室がほしいカップルなら、50〜60平米など広めの物件を検討してみてください。

40〜60平米の物件は1LDKや2LDKなどリビング・ダイニングがあることが多く、二人でくつろげる空間がほしいカップルや来客が多いカップルにもおすすめです。バス・トイレ別の物件も多く、複数人で住む際に快適に過ごせるでしょう。

また、50〜60平米のような広めの物件なら、結婚して子どもが生まれてからも住み続けられるというメリットもありますよ。

2人暮らしにおすすめの物件▼

家族(三人以上)で住む場合

三人以上の家族で住む場合の必要最低限の広さは、50平米ほどといわれています。

子どもが大きくなったときや増えたときのことを考えると、60〜80平米あると住み心地は格段によくなるでしょう。4人以上の家族なら、80〜95平米以上の物件を選ぶ人が多いです。

家族が住む場合は2LDKや3LDKが多く、家族全員がくつろげる広めのリビングに期待できます。子ども部屋を用意してあげることもできるため、子どもが大きくなってからも住み続けられるでしょう。

家族で住むのにおすすめの物件▼

住む人数によって平米数を変えて住もう

住む人数によって平米数を変えて住もう

一人暮らしで50〜80平米など広い物件で暮らすと、部屋を持て余したり掃除が大変だったりして、かえって快適な暮らしから遠ざかってしまうことが考えられます。

広ければ広いほどゆとりを持って暮らせるのは間違いないですが、家賃と現実的な暮らしやすさを考慮すると、人数に合わせた住まいを選ぶのがベストです。

一緒に住む人全員が心地よいと感じられる広さを模索し、理想の住まいを探してみてくださいね。

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